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1940年代から60年代の冷戦時代。
現在のロシアに当たるソビエトでは、当時、音楽を含む全てのカルチャーが、
国家によって検閲され、コントロールされていた。
そしてアメリカのジャズ・ロックンロールや一部のロシア音楽を聴く事が強く禁止された。
もし見つかれば間違い無く、“刑務所行き”。
今では信じられない環境の中で、それでもリスクを犯してでも、
どうしても好きな音楽を聴きたかったアンダーグラウンド・サブカルチャーシーンの音楽ファン達は、
なんと、病院で不要となったレントゲン写真に自作のカッティング・マシーンを使って音楽を録音し、
「ボーン・レコード」を製作した。これがボーン・ミュージックの始まりだった。
ディスプレイのセンスが好きでした。
暗室に隠れての制作の模様。
そんな状況下でも、希望を捨てずにそれをすり抜けていくアイディアを生み出す、
好きなことに対する熱量とアイデアの面白さを体感しました。
今は、どんな音楽でも、いつでもどこでも自由に聴ける環境にいる。
これは本当に恵まれていて素晴らしいことですね。
しかしボーン・ミュージックの時代は違った。
音楽が簡単に手に入る今、どれだけそれが恵まれていることかを再考させてもらえた機会となりました。