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DEF-LIMITED 荒井です。
自宅から車で15分という好立地にして予てからずっと気になっていた柴又の帝釈天。
先日とうとう訪れることができました。
以前から人伝の観光土産話を聞いていただけに、期待感は膨れるばかり。
そんな過度な期待も全く裏切ることなく、柴又の町はまさに昭和感漂うノスタルジックな場所で
一歩足を踏み入れたその瞬間から、一気に昭和ワールド全開の気分を堪能しました。
皆さんもご存じ、寅さんの面影もあちこちに。
ついつい後押しされ、思わずとらやさんで軽食をいただき、
帰りには名物の草団子にまで舌鼓をうちました。
ついついミーハーに町探索をしてしまいましたが、本来の目的は帝釈天。
ご存じのかたも多いでしょうが、帝釈天は彫刻寺としても有名で、今回の醍醐味もまさにそれです。
ここ帝釈天に飾られた彫刻はもともと加藤勘造氏によって造形されたもので、
この加藤勘造氏の作品の魅力は、木彫りとは思えないほどの肉感的・躍動的・立体的なその造形にあります。
無料で見られるものにも素晴らしい作品が多々ありますが、
せっかくなので有料で入館できる彫刻ギャラリーも拝観することにしました。
彫刻ゾーンを抜けると、大庭園ゾーンへ。
大庭園に臨む回廊に沿って置かれた部屋部屋には大きな展示物が展示されていて、
まずは横山大観の大屏風が出迎えてくれます。
庭園も見事で、もう少し早ければ紅葉も楽しめたかもしれません。
庭園のなかには、造形物以外にもこんなものを発見。
まるで象に見える大木。自然現象で作品ではありませんが、こういう発見も楽しいですよね。
ここにはまだ少し紅葉が残っていました。回廊に落ちる赤いもみじにも風流を感じます。
長い回廊をぐるりとまわって、拝観が終了。
師走に入り本格的に慌ただしくなる前に、束の間ではありますが癒しに触れた一日でした。
そんな穏やかな時間のなかでも、貴重な作品や庭園の造形は大変クリエイティブで
今回もインプットを強く刺激されました。